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自然資源利用

(2024年度(2024年4月〜2025年3月)活動報告)

2-1) カンボジア国トボンクムン州における学校建設・リノベーションを通した農村開発事業(フェーズ 2)

本事業は、カンボジアの農村地域における学校建設やリノベーションを通して地域住民がオーナーシップを育み、持続可能な学校環境と地域づくりに向けた農村開発を目指すものです。具体的には、学校建設費用の一部を地域からの寄付で賄うとともに、住民自らが労働力や資材を提供することで、学校に対する地域の主体性と当事者意識を高める仕組みを導入しています。また、地域住民の負担分を「開発基金」として地域に還元することで、学校の維持管理や農村開発の資金として活用していきます。フェーズ 2では、トボンクムン州の4つの小学校およびそのコミュニティが対象となり、今年3月までに全校で建設後の落成式を終えました。各学校のコミュニティでは現在、この開発基金を元手にコミュニティビジネスを始めるための活発な議論が行われており、具体的な事業開始に向けて準備が進められています。一方、フェーズ 1の事業対象地であるChur Teal Chrum小学校のコミュニティでは養鶏ビジネスが、Trapeang Sra Ngae小学校のコミュニティでは肥料販売が既に開始されています。これらの事業で得られた利益は、学校環境の改善や地域住民の生活向上に活用されることが期待されています。公共の利益のために協力するという考え方や体制が定着していないカンボジア農村地域において、本事業は地域住民に大きな意識変容を促しています。本年度は住民を対象とした「個人の成功や幸せ」をテーマにした研修を4日間実施し、最終日には個人を超えて「コミュニティとして目指したい姿」について議論しました。今後も地域住民が主体的に関わり、持続可能な学校環境と地域づくりを推進していけるように支援を継続していきます。


小学校建設後の落成式 (2-1)
(カンボジア国トボンクムン州)

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特定非営利活動法人環境修復保全機構(普及センター)が実施する普及プログラムは、つながる募金、株式会社スリーピラーズ等を通してご寄付頂いた方々をはじめ、日本国内のみならず世界各地における多くの市民の方々からのご支援に支えられています。
また2024年度、公益社団法人国土緑化推進機構、公益財団法人日中友好会館、外務省、公益財団法人日本財団等より、助成や委託を受けて実施しております。
ここに記して深謝申し上げます。

 

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